よなは行政書士事務所の旅行業ブログ。

２０１８．０５．２４

VOY２.『旅行業は平和産業。』

よなは行政書士事務所の旅行業ブログ。です。

私が１９９９年から旅行業界に従事し、退職後から現在に至るまで、旅行業界ではいろんな事がありました。

印象深いと思ったことを少し振り返ってみますと、

２０００年　　　　九州・沖縄サミット
２００１年　　　　アメリカ同時多発テロ
２００２年頃　　　重症急性呼吸器症候群（SARS）の感染拡大
２００４年　　　　スマトラ島沖地震
２０１１年　　　　東日本大震災
２０１５年~現在　訪日中国人数が増加しはじめる、訪日外国人が過去最高を更新中

長年従事してきて思ったのは、旅行業界は世の中の経済状況や災害に影響されやすい、翻弄されやすいということでしょうか。

旅行業は平和産業だと私は思っています。

行きたい場所が不安定な状況、世の中が混乱している状況だと、とても旅行なんてする気分ではなくなります。
行こうという気すら起きません。

世の中が平穏、平和な状況であってこそ旅行という商売が成り立つ、旅行意欲が増すものだと思います。

2001年のアメリカ同時多発テロの時、夜残業していてなんとなく点けていたテレビで飛行機がビルに突っ込むシーンを見ました。
その時、この後会社や仕事に大きな影響を及ぼすことなど思いもしませんでした。

　同時多発テロの後、沖縄へ行く観光客が大幅に減少しました。
沖縄には米軍基地があり、基地内の緊迫度がかなり高まっていたと聞きました。
一般観光客、特に修学旅行の団体キャンセルが相次ぎました。
当時私が勤めていた旅行会社はかなり売上が落ち込み、沖縄の観光産業も大きなダメージを受けました。

また、その後に起きたスマトラ沖地震や、ＳＡＲＳなどの自然災害、災厄がもたらした海外情勢の不安定さは海外旅行を専門に扱う旅行会社、旅行シーズンなどに影響を与えたものと記憶しています。

１番大きな影響を感じたのはやはり２０１１年の東日本大震災でしょうか。
地震の直後、東京の交通機関は麻痺し、空港も大混乱。
フライトスケジュールが大幅に狂い、キャンセル待ちや何日も帰れないなど混乱した状況が何日も続きました。

その後も旅行客、観光客は大幅に減少し、何ヶ月も回復しないまま、旅行業界は大打撃を受けました。

その後は日本国内は徐々に落ち着きを取り戻し、現在は知っての通り空前の日本ブームと言ってもいいくらい訪日外国人が増加しています。

世界は北朝鮮や中東など不安な情勢が続いている地域もあり、決して世の中すべてが平和な状況とはいえませんが、日本は平和な国と見られているのでしょうか。

訪日外国人は増加の一途をたどり、ここ数年訪日客数は記録を更新し続けている状況です。

決して世の中すべてが平和な状況とはいえませんが、少しでも全ての国が平和を取り戻し不自由なく行き来できる状況になってほしいと願うばかりです。